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SDガンダムフォース

TVアニメガンダムシリーズの10作目にして、ガンダム生誕から25周年という節目に製作された、SDガンダム諸作品のうち、サンライズ谷原スタジオが母体となり、当初からTVアニメーションとして制作された初の作品。[3]バンダイがアメリカにおいてSDガンダムの商品展開するにあたって企画・製作されたもののため、アメリカで先行放映され、製作の基準もアメリカの基準に則っている部分が多い。ただし、アメリカでは第2クール(26話)までの放送に終わっている。

その商品展開上の性質から、原則として登場する人物以外のキャラクターは、ガンダムシリーズの中でも過去にアメリカでTV放映済みか、または正規映像ソフトがアメリカで発売済みの作品をモチーフとするものとされている。また、登場するキャラクターの一部は過去のSDガンダム作品に出典を持つ。他にも過去に発売されたSDガンダムシリーズのデザインが流用されており、ラクロア・天宮の主要なキャラクターは、SDガンダム英雄伝でのリニューアルデザインをベースとし、その他のキャラクターは、ラクロア側は『新SDガンダム外伝 鎧闘神戦記』の主要キャラクターと機兵、天宮側は『新SD戦国伝 超機動大将軍編』の主人公と敵側となっている。

本作品と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』は、ガンダム史上において初めて、地上波テレビにおけるガンダムの新作シリーズ作品が同時期に放映される状態を作り出した。

作品解説
当初はシリアスなストーリーではなく、派遣会社のベビーシッターとなったキャプテンガンダムが、毎回ザコソルジャー達の盗んだものを取り返すという温和なストーリーだった。しかしアメリカからベビーシッターの設定にクレームがつき、現在の形となる。[5]

世界観の設定としては、従来のSDガンダムの世界観を踏襲している。また、旧作に登場した「スペリオルドラゴン」や「頑駄無結晶」などの、過去の作品における重要な要素も一部設定を変えて使われている。反面、種族自体の設定には、「ガンダムが喋ると口が点滅する」「騎士ガンダムの特異な生誕方法」「頑玉(武者頑駄無の生命)」等、独自の設定も多く含まれる。また、異文化に対するカルチャーショックを描いたシーンが多い。

世界設定などには時間や空間の要素を取り込んでいるため、表面的には明らかにされていないが作品の設定構造は複雑に練られており、タイムパラドックスにも触れている。子ども向け作品ながらSF作品ということを考慮しており、プロデューサーの堀口をして『ハードSF』と称されている。

さらに、SDガンダムで行われていたパロディも違った形で多く採用されており、一部のシーンはそれぞれの出展作品にちなんでいるものも存在する。

出演声優は、主にガンダムシリーズは初出演という人物も多い中[6]池田秀一や大塚明夫を初めとした往年の作品に出演していた声優も多く参加している。

本作は、今までにない新しい製作体制で行われていたため、最初のうちはスタッフも手探り状態であった。実際、フル3DCGの採用は往年のSDガンダムファンの中でも意見が分かれた。また、キャプテンガンダムのマスクの下に口があるということにも意見が多い[7]。

本作では監督に『ガンダム・ザ・ライド』で縁があり、CGやVFXなどの分野に詳しい実写映画監督の阿部雄一(現アベユーイチ)を投入し、副監督として数多くのアニメ作品において監督や演出を務めた経験を持つ近藤信宏起用された。副監督という役職を設けた理由は、実写とアニメ両方の面の要素を取り入れるためで、それぞれに明るい人物を配して新しいCGアニメーションを作るという意図を持った布陣であった。

モーションキャプチャー
アニメーション全体がトゥーンシェーディング方式を取り入れた3DCGにより表現された、滑らかなフル3DCGアニメーションとなっている。

CGアニメーション製作の際、本作にはモーションキャプチャーが使われており、実際の人間の動きをトレースしつつ描かれている。第1話で、キャプテンガンダムがシールドを軸にキックアクションをするシーンは、放映前より本手法の代表的な1シーンとして紹介されている。この手法によって、サンリオピューロランドのアトラクションとして作られた特別編「破壊大将軍あらわる!!ザコ?」では、プロレスラーの橋本真也がアクター(声優も兼ねている)として参加している。

ただし、モーションキャプチャーは全て人間によって行われるため、人以外のキャラクターの製作には困難が付き物であることが、ダルタニアン岡崎がブログによって触れている。

本作品のCG製作は、製作時の全ての要素の洗い出した末、出来上がったデータを最終的に合わせている。加えて、デフォルメキャラという、モーションキャプチャーの役者とは異なる要素を持ったキャラクターを動かすため、デザインの通り動かせない、またはそれらが困難を極めたこともあった。爆熱丸の最初のデザインは、アクションするごとに角や肩などが身体の他の部分に当たってしまうものだったため、デザインの調整が施されたり、背中から剣を取り出すと、SDキャラクターがCG上自らの頭を叩き割る結果になってしまうなど。関連項目のマーガレット市長の件もそれに含まれる。また、本作の試作時には「武者○伝」のキャラクターがよく使用されていた。

モーションキャプチャーを担当した俳優には「着ぐるみに入ってるように演じてくれ」という注文がなされるなどしている。また、多数のパーツが連鎖的に動き、弾かれたり絡まったりするロープの使用が3話以降使用禁止になり、後半はほとんどがワイヤーになっている。また、自然物は手間がかかるという理由で極力省かれている。

業界でもこの新しい製作体制は一目置かれており、スタッフがインタビューなどで度々それを語っている。実際、後述するように原作者の富野由悠季が興味を持ち、アポ無しで現場を見学しにいくほどであった。

製作の中で経験を重ねた結果、演出効果や製作効率は向上し、戦闘におけるスピード感や、ガンダムキャラクターの目の表情が多彩になるなど、描写は進歩していった。ザコソルジャーがひしめくシーンや天宮の合戦シーンなどにおいては、それぞれのアクションを明確に奥のキャラクターまで一つ一つ別に描写する[9]等、セルアニメでは困難と言える試みも行われている。製作自体は2002年から本格始動し、放映前にほぼ完成していた。アフレコなども早くから済んでいた[10]。

これらの努力により、ガンダムと人間の友情という要素を描いた本作品は、視聴者に好評を呼んだ。

CGテクニカルディレクターである鈴木健一自身が「1話と26話では雲泥の差」「1話ごとにどんどん進化している」と、賞賛している[12]。しかしスタッフ達は初期にも良いエピソードがあるので、是非見てほしいと語っている。

本作品にて培われたCG技術は、短編OVA『GUNDAM EVOLVE』の、鈴木健一が監督を務めた武者頑駄無編など、CG作品にいくつか生かされている。
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続編構想
本作品は、ジュネラルの正体・残りの五聖剣の行方・ソウルドライブの出所・敵役の生死不明者の謎・英知の園の巨人の足跡・ダークアクシズ要塞の行方など、謎のキーワードや伏線が残されたまま終了している。これらは、監督の阿部自身が『第二部・次元パトロール編』という続編を想定した伏線として残したことを、雑誌やトークショーなどで明かしている。

この構想は、ダークアクシズが次元を跨いだ侵略行為を行ったことから起こった次元の歪み(アベ曰く『次元骨折』)を正しに行くというストーリーである。現在はシュウト達が次元を行き来しているため次元は無事だが、生き残っているダークアクシズ要塞を放っておくと、ラクロアと天宮(ソラディオラーマ)が消滅してしまう。そのため、次元パトロールや大将軍、スペリオルドラゴンらは、それらの歪みを修復するために奔走するという展開である。ダークアクシズとの完全決着・シュウトとリリ、セーラの三角関係・敵に捕らえられ敵として現れるセーラなど、構想もいくつか練られている。

DVD-BOX特典『ザコザコアワーSpecial Edition』にて構想の一部が映像化されている。

商業展開
本作はBSジャパンでも放送されていた。また、ガンダムエースを除いてアニメ雑誌等で取り上げられることも少なかった。最高視聴率3.2%、最低視聴率1.0%、平均視聴率2.1%は、ガンダムシリーズの中で最も成績が悪い。

商品においては、TVシリーズとしての前作である『機動戦士ガンダムSEED』の低価格プラモデルを踏襲したプラモデルシリーズや、可動することを重点に置かれた玩具『SDフレクション』シリーズが主に製作された。しかし、前者は低価格を求めた結果造型や可動が以前と同様に簡略化され、逆にフレクションは後に解消されたものの初期の造型はアニメに似せているとは言い難く、SDガンダム玩具としても定価がやや高額であった。結果、プラモデル・フレクションシリーズ両者ともに、玩具の売り上げは不振に終わった。なお、SDフレクションの兄弟商品とも言える『SDアーカイブ』も不振であった。

フレクションシリーズには、企画されたもののお流れになったキャラクターがいくつか存在する。海外のみの発売となったものも複数ある。一部の未発売品は監督のアベが所蔵していたが、オールナイトイベントの際ファンの手に渡った。

オリジナルサウンドトラックは一作のみで、劇中で使用された一部の曲が収められていない。ガンダムのTVシリーズにおいてサウンドトラックが一つしか発売されていないのは本作のみである。

アメリカでも人気が振るわず、全話放送を前に打ち切られ、公式サイトも閉鎖されてしまった。

レンタルDVDとしてのリリースは全13巻をもって終わっているが、セルDVDの発売は放送終了から4年経っても告知すらされていなかった。2008年9月26日にセルDVDが発売された。それ以前より、アメリカでは放映された2クールまでセルDVDが発売されていたが、日本でのDVD-BOX発売決定告知の前に、放映されなかった後半のDVD化が進められた[13]。

テレビシリーズ放映中においてセルDVD及びVHSが長年展開されなかったガンダム作品は本作のみであり、BOX化は決まったものの、単品化は未定。

現在は、バンダイチャンネルにおける配信放送除いて終了している。数年の後、2008年5月9日にコレクションBOXの発売が発表された後は、様々な展開が再び行われ、DVD-BOX発売記念と連動したカードダスのスペシャル特典として、初の描き下ろしによるガンダムフォースがカードダス化されることとなったり、イベントも多数行われ、プラモデルの再発売も行われた。

ストーリー
人とロボットが共存する未来都市ネオトピアを舞台に、別の次元からやってきた「ダークアクシズ」と戦う「ガンダムフォース」の活躍とシュウト少年との交流を描く。やがて、「ダークアクシズ」の脅威にさらされる別の次元『異次元世界(ソラ・ディオラーマ)』にある二つの国、騎士ガンダム(ナイトガンダム)の国「ラクロア」と武者頑駄無(むしゃガンダム)の国「天宮(あーく)」へと戦いの舞台は移っていく。

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2009年02月26日 14:46に投稿されたエントリーのページです。

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